一昨日(10/20)は、「政治とカネ」での閣僚のダブル辞任があり、そして、大阪市役所で橋下徹と在特会の桜井誠との
面談があった。ネットを見ていると、反響や影響は後者の方が大きい。実際には、面談というような平穏なものではなく、悶着とか騒動というべき不快な
事件だったのだが、与えた衝撃と昂奮がとても大きく、2日経った今でも余韻が尾を引いている。余熱を冷ますかのように、Twや2chで話題に上がり、各人が感想を漏らしたり、他人の反応を気にして覗き込んだりしている。予想していたより、ずっと大きな問題になった。今年は大きな政治事件が続けざまに起こったが、この厭わしい「乱闘」騒動もまた、
朝日叩きに続く大きな事件で、一つのキーモメントと言うか、時代のマイルストーンとして刻印される出来事だろう。ネット界隈の様子を見ると、世間の注目と関心は、「政治とカネ」の閣僚ドミノではなく、すっかりこちらに奪われていて、それだけ強烈なインパクトがあったことが察せられる。「政治とカネ」を脇に追いやる勢いだ。せっかく閣僚2人の辞任劇があり、安倍晋三が逆風に立つ政局が訪れ、さらに「政治とカネ」の嵐が吹き荒れようとしている好機なのにと、この事件の割り込みが何とも迷惑で苛立たしい。気づかなくてはいけないのは、桜井誠が今の日本の政治の主役である現実だ。そこに、期待や同調や反発や嫌悪や拒絶や不安や、さまざまな感情を集め、賛否の意見を巻き込みながら、台風の目の存在であることだ。