昨夜(6/12)、NHKのクローズアップ現代で株の動きを
特集していた。ヘッジファンドの幹部が登場し、5/23に日経平均が1万6000円に近づいたところで、一気に売り脱けた儲け話を披露していた。今日の朝日の紙面も同じ内容の記事がある。このところ、安倍晋三信者の右翼が、アベノミクスのバブル崩壊を懸命に否定する書き込みを掲示板やTWで展開し、
浜矩子への悪罵と中傷を続けているが、1134円という下げ幅は戦後11番目の暴落で、13年ぶりの出来事だ。この市場のショックを過小評価することはできない。マスコミは、報道で「暴落」という語の使用を回避し、「バブル崩壊」という説明を与えない。「株の乱高下」だの「調整局面」だのの表現で言葉を濁し、そうした姑息な言説で楽観論を支え、「アベノミクスへの期待」を繋ぎ止めようと必死になってきた。だが、日本市場の暴落現象については、間違いなくアベノミクスのバブル崩壊であり、この真実を否定したりゴマカシて済ますことはできない。虚妄と幻想の経済の化けの皮が剥がれたのであり、生成させ増殖させていたバブルが弾けたのだ。市場のホメオスタシスが、実体経済の正気に感応したのである。マスコミ報道は、眼前の現実をバブル崩壊だと正しく定義し解説しなくてはならない。発端と契機はバーナンキの金融緩和縮小だったかもしれないが、それは問題の本質とは違う。