7/13のデモ、主催者が鬼門と呼んでいる国会記者会館前に私が陣取ったのは、理由があって、いつも19:30頃に終了したときに警察と群衆が揉み合いになる現場を、今度は自分の目でしっかり確かめたいと切望したからだった。官邸前交差点の横断歩道正面の一等席。ここなら、過去(6/29、7/6)二度起きた事件が再現されたとき、真っ先に飛びこんで肉迫し、現場で何が起きているか、警察と市民と主催者の三者の一挙一動を精緻に観察することができる。そして誰よりも正確に報告することができると、そう思ったのだ。今回、警察は鉄柵を歩道と車道の間に張り巡らせ、そこに警官をびっしりと並べ、鉄柵と警官の壁を作り、蟻の這い出る隙もないほどの堅固さで道路空間をブロックし、何が何でもデモ市民を車道に出さないぞという厳重な警備体制を敷いていた。過去になかったことだ。それだけではない。歩道の塀の向こう側、すなわち国会記者会館の前庭には、これまで見たこともない数の公安刑事の軍団が待機して立ち並び、片手に小型カメラを持ち、青いPoliceの腕章を巻き、こちらを撮りながら鋭い目で歩道上を睨んでいた。総勢で30人弱いただろうか。彼らは任務を遂行しているのだが、その尋常でない視線の鋭さは、それを放たれる者にとっては明らかに威嚇である。