昨日(2/13)、北方領土に関する特別番組をNHKが放送していた。その前に、朝のTBSの週末番組でも北方領土が話題になっていた。菅直人の「許し難い暴挙だ」の発言と、モスクワの日露外相会談でラブロフがそれを激しく非難した経緯が紹介され、出演者がコメントを回す場面があったが、田中優子と佐高信の二人が菅直人発言を批判する一幕があった。テレビを見ながら、田中優子と佐高信の左翼的バイアスに辟易とさせられ、その限界性を痛感させられた。領土を奪い取られようとしているときに、ロシア側の戦略にそのまま乗り、ロシア側の論理を全肯定するとはどういうことだろう。私は、別の立場から菅直人の2/7の発言に怒りを覚えていて、あれは単なる政権浮揚狙いの人気取りの言葉でしかない。菅直人が本当にそう思っているのなら、メドベージェフが国後島を訪問した11/1当日に言うべきだったし、11/13の横浜APECでの日露首脳会談の場で直言するべきだった。11/1は国会でこの問題が取り上げられたが、菅直人も前原誠司も全く事態を深刻に受け止めている様子がなく、メドベージェフを批判する厳しい言葉はなかった。外務省がいかにこの問題に鈍感で、注意も払わす対策も打ってないかを思い知らされたものだ。それから12日後に、メドベージェフは悠然と来日し、横浜で出迎えた菅直人は握手の手を差し伸べているのである。普通なら、横浜に呼んではいけないし、シャンシャンの日露首脳会談など絶対に持ってはいけないのだ。