昨年4月、今から1年半前だが、『視聴率低迷必至の小宮悦子の政治番組』という題の記事を書いた。「この番組では視聴率は取れない」と断じ、「早晩、大幅なテコ入れがあるか、あるいは、1年後には番組打ち切りの運命になるだろう」と意地悪い観測を述べたが、案の定、予想したとおりの結末になった。その後継番組が、今日(10/2)から始まった『報道ステーションSUNDAY』で、どんなものかと試しに見たが、小宮悦子の番組以上に出来が悪く、スカスカで、前途を悲観させる内容になっていた。おそらく、これも、1年ほどの短命で打ち切りになるだろう。視聴率が取れないと思う。視聴率を稼ごうとする意欲が全く感じられない。私は、小宮悦子の番組の終了について、視聴率低迷が原因で、テレ朝は数字の挽回のために新番組に切り替えたとばかり思っていた。しかし、実際に中身を見ると、どうやらそうではない。今回の番組改編の動機は、視聴率の回復ではなくて制作費の圧縮なのだ。小宮悦子よりギャラの安い長野智子を使い、スタジオも新設せず、月-金で使っている報ステのスタジオをそのまま使い、さらに、月-金の報ステで取材・撮影したコンテンツをそのまま流用するという、そういう安上がりの論理だけの新番組なのである。番組の名前に「報道ステーション」と付いたのは、そういう意味だったのだ。コスト削減なのだ。