今日(4/28)の産経の
記事に、ここ数日の普天間をめぐる日米交渉の内実が暴露されている。わかりやすい。4/25の沖縄県民大会当日の朝、日本側が杭打ち方式による浅瀬案を米側に示した件が報道された。これは、4/23に岡田克也がルースに提案したもので、ルースを通じて米側からリークされた情報である。そして、ワシントンに外務省の北米局参事官と防衛省の防衛政策局次長が
派遣され、4/26にこの内容が正式に実務者協議のレベルで提案される運びだった。日本側の実務者訪米とクロスして、キャンベルが日本に飛び、日米両国の首都で、同時にこの内容の合意を固めて発表する計画だったのだろう。キャンベルは4/25に移動中の飛行機の中で朝日の記者と嬉々として会見、「真剣な提案受けた」と4/27の朝刊の
1面記事に書かせた。実に朝日は米国の広報機関で、キャンベルに四六時中添い侍り、キャンベルの思惑をそのまま記事にして配信している。米国のイヌ。ところが、これに対して鳩山由紀夫が反撃を開始、4/26のワシントン協議での官僚2名による日本政府の正式提案(桟橋浅瀬案)を寸前で止め、そして岡田克也を嗜め、岡田克也の口からキャンベルの発言に対して「
理解に苦しむ」と言わしめた。まさに時々刻々で情勢が動き、丁々発止の熾烈な暗闘が続いている。岡田克也は「理解に苦しむ」などと言っているが、ワシントンに北米局参事官を派遣したのは岡田克也自身だ。外務大臣の了承なしに、参事官如きが日本政府の正式提案を抱えて、米国政府と協議などできるはずがない。