本日(2/7)の
サンデープロジェクトに出演した宗像紀夫は、2/5の朝日新聞に発表した見解とは全く逆の主張に転じ、検察批判から検察擁護の立場に回っていた。宗像紀夫は新聞とテレビを使い分けている。宗像紀夫の二枚舌については、
高野孟もネットの記事で触れていて、今日の番組の中でもその片鱗が窺える場面が一瞬あった。CM時間中に宗像紀夫が郷原信郎に対して、今度の捜査で小沢一郎の共犯の立証は最初から無理だったと漏らしたハプニングがあり、オンエアされない幕間の会話では、宗像紀夫は朝日に書いた検察批判の主張に戻っている。宗像紀夫の二枚舌の矛盾を具体的に指摘しておくと、論点は次の二点になるだろう。第一に、秘書の逮捕について、新聞紙上では、決定的な証拠も得ないままの見込み逮捕であり、捜査手法に問題があったと検察を批判しながら、テレビでは、検察は十分に裏金の証拠を握っているはずで、冒頭陳述で必ず明らかにするだろうと言い、秘書3人の逮捕は当然だと認識を翻していた。第二に、新聞紙上では、政治家の逮捕は贈収賄や賄賂など実質犯を問うべきで、政治資金規正法の形式犯を代替で適用するのは不適切であると論じつつ、テレビでは、4億円の虚偽記載は重罪だと言い、検察の立場をそのまま代弁する議論に終始していた。主張が完全に矛盾している。老獪で巧妙と言えばそうだろうが、卑劣で狡猾だと非難されても仕方がない。法曹家は政治家ではないのであり、われわれ国民が司法の専門家に期待するのは政治家の立ち回りではないのだから。