シュワブ陸上案について、2/19の会見で鳩山首相は、「米国に正式なルートで打診していない」と
発言した。が、米国側は打診を受けていた事実を認めていて、打診に対して環境面などの理由で
否定的な回答を示している。そもそも、辺野古陸上案は普天間移設に際して最初に持ち出された案で、住民への騒音被害や危険性から海上案に変わった過去の経緯があり、この時期に政府案になるはずもない愚案だが、実際に、先週、政府から米国側に非公式に打診されていた。この打診の責任者は平野博文で、おそらく官邸から直接に行っている。陸上案の発案者で、この案で5月末の政府案を纏めようと策動した中心人物は
下地幹郎であり、謀議の中核は下地幹郎と平野博文と阿部知子の3人ということになる。北マリアナ視察に同行した松野頼久も一味の一人だろう。結論から先に解説すると、無能な平野博文が下地幹郎の山師的な法螺話に乗せられて、この陸上案を検討委の最終案に固めようとしたのだ。平野博文が下地幹郎の法螺話に乗ったのは、下地幹郎が沖縄選出の議員で、「地元の根回しは俺に任せろ」と言ったのを信じたのと、下地幹郎がこの案で亀井静香の了承を取り、亀井静香を通じて小沢一郎の
内諾を得ていたからである。小沢一郎の承諾。これは政治的に大きい。これが決定打となり、平野博文は舞い上がって飛びつき、これなら行けると米国側に打診、2/17の検討委で下地幹郎に正式提案させようとした。