2週間前の
1/19の記事で小沢一郎の幹事長辞任の予想を立てたが、どうやら事態は間違いなくその方向に進んでいる。2/4に勾留期限が切れる石川知裕ら
秘書の起訴と同時に、小沢一郎の幹事長辞任が発表される動きとなるだろう。あれほど勇ましく検察との全面対決を宣言していた輿石東や森ゆう子が、先週からすっかり沈黙していて、政治の表舞台から姿を消してしまっている。これは小沢一郎から裏の指示が回っているからで、小沢一郎が検察との闘争モードを転換して交渉の取引に入ったからである。検察の要求は、最初から小沢一郎の政治的屈服であり、検察の前に膝をついて頭を垂れさせ、検察の人事への介入や可視化法案の提出を断念させることが目的だった。しかし、小沢一郎が任意の参考人聴取を
拒否し、検察との正面衝突のパワーゲームに及んだため、それならと強制捜査と秘書逮捕に出て、もう一段上の政治目標、すなわち幹事長辞任を標的に据えたのである。すみやかに幹事長を辞任するなら立件しない、辞任せずに突っ張るなら立件(在宅起訴)に出る、そういう交渉であり、結果的に検察の思惑どおりの決着見通しとなった。1/31にニューオータニの一室で行われた
二度目の事情聴取は、その取引の交渉成立を意味する会談だったのではないか。先週の
報道では、検察は再度の聴取は見送るとされていた。おそらく石川知裕の取調べの中で決定的な証言が掴まれて、小沢一郎の虚偽記載と裏金取得の関与(指示と了解)が固まったのだろう。