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・現在、コメントにつきましては、エキサイト版の方で受け付けております。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。Twitterでの情報発信も続けておりますので、どうぞご利用下さい。
中江兆民の『三酔人経綸問答』 - 憲法9条の思想的源流を確認する
2010-12-27 23:30:00
テーマ: 政治・経済
今年、自分自身の体験の中で最も印象深く意義深かったのは、8月6日の広島の平和記念式典に初めて参加したことである。聖地巡礼を果たせてよかった。そして、記事で詳細を報告したとおり、その場所には想像していたよりもずっと大きな発見と感動があった。筑紫哲也がそこへわれわれを誘っていた理由がよくわかった。読者の皆様には、ぜひ一度足を運ばれることをお薦めしたい。年をとりながら、私は次第に9条に原理的に即くラディカルな平和主義者になりつつある。と言うより、周囲に戦争主義者の密度が高まっているため、相対的に私がその立場で際立ってしまうのだろうとも思う。「戦争だけはしてはいけない」と若い者に口癖を言う老人になった。最近、平和と反戦をテーマにした記事が多くなり、右翼方面から揶揄や嫌がらせのコメントが入ることが多くなった。当然、日本は9条の非武装原理で安保と外交の政策を舵取るべきだし、それが最もよく国益を守る道である。今回の記事では、古典である中江兆民の『三酔人経綸問答』を紹介し、その中に平和憲法の思想が実在する点を指摘したい。この事実は、おそらく専門の知識世界では常識の範疇だと思われるが、なぜか一般の人々に教説される機会が少なく、世間一般の常識に到っていない。『三酔人経綸問答』こそ、右翼の言う「平和憲法押しつけ論」を一撃で否定し反駁する思想史的物証そのものだ。何と言っても、この書の出版は明治20年(1887年)なのである。
方法としての『一九八四年』 - 全体主義国家のメタファーと心象風景
2010-12-26 23:30:00
テーマ: 政治・経済
今年の私のブログ活動の中で最も大きな成果は、オーウェルの『一九八四年』の発見である。この政治学的な発見と問題提起については、我ながら満足を覚え、一年の締めくくりにそう報告することができる。政治学者ならば、日本の今の現実についてオーウェルの比喩で説明し、人々に恐怖の覚醒を促さなくてはいけない。オーウェルの『一九八四年』を2010年の日本の姿を予言した書として紹介し、オーウェルの世界がわれわれの日常である真実を浮き上がらせ、それを説得することを日本の知識人はしなくてはならない。この知見は、現実を分析する上での一つの有効な政治学的方法の発見であると言えよう。レントゲン撮影による身体の透視が、自覚なき患部の異常を視覚的に証示するように、このメタファーの方法的適用はわれわれに現実の真相を図解して検知させるものだ。オーウェルの『一九八四年』が、われわれに現代日本の社会の概念と類型を教える。そう確信する。欲を言えば、私はこれを論文にして発表したいけれど、ブログの記事の形式でも意味を伝えるには十分だろう。オーウェルの『一九八四年』は、全体主義について書かれた書である。われわれは、今、全体主義の入口に立っている。そして、レントゲン写真は癌の初期段階を示している。過去の業績において、全体主義論でこの国の現実を分析した理論として藤田省三があるが、2010年をオーウェルの比喩で透視する方法は、藤田省三以上の説得力になるだろう。
司馬遼太郎の最後の言葉
2010-12-24 23:30:00
テーマ: 政治・経済
司馬遼太郎の最後の対談が載った週刊朝日(96年3/1号)が手元にある。14年前のものだから紙質も傷んで相当に古くなったが、捨てられないまま持っていて、何年に一度か読み返すことがある。田中直毅との住専問題についての対談だ。死の9日前に大阪市内で行われた対談は、「日本人への遺言」と編集部によって題された。そこに、こういう言葉がある。「今日の事態というのは、どう考えたらよいでしょう。私は、太平洋戦争を起こし、負けて降伏したあの事態よりももっと深刻なのではないか(中略)そう考えています」「次の時代なんか、もう来ないという感じが、僕なんかにはあるな。ここまで闇をつくってしまったら、日本列島という地面の上で人は住んでいくでしょうけれど、堅牢な社会を築くという意味では難しい」(P.37-38)。私は、この言葉をずっと反芻して考え続けてきた。最初に持った感想は、いくら何でも太平洋戦争の敗戦と比べれば、そちらの方が深刻かつ重大で、バブルの土地投機の過誤と厄災の方は、それよりずっと軽いだろうというものだった。戦争では、国内で3百万人、海外で1千万人以上の人間を殺している。バブル経済の失敗は、決して人を殺戮したわけではなかった。最近になって、司馬遼太郎の言葉に理解的な解釈を与えられるようになり、そして、同意し共感するようになった。遺言であると同時に至高の予言だったという思いが強い。太平洋戦争の敗戦より深刻な理由、それは次の時代の日本がないからだ。
老壮青の国民生活党 - テレビ出演、政策軸明示、人材で軍団再建
2010-12-21 23:30:00
テーマ: 政治・経済
昨日(12/20)、小沢一郎と菅直人が官邸で1時間半も会談した。会談の内容について、マスコミ論者がテレビであれこれ言っている。政局商売で稼いでいる。こういうときこそ、小沢一郎はテレビに出演すればいいのである。国民大衆は会談の中身について詳しく知りたい。菅直人は会談後に会見し、自分に都合のい情報をマスコミに流しているが、小沢一郎の方は何も直接には説明していない。小沢一郎の口から話を聞きたいと誰でも思うし、それは世間一般の瞬間的な情報ニーズである。ニーズに正面から応えればいい。小沢一郎が登場するとなれば、その番組の視聴率は一気にハネ上がる。テレビ局は揉み手の大歓迎で、出る側は事前の条件交渉で有利な立場を得られる。すなわち、官邸での会談の説明についても、小沢一郎の側から意味づけした情報を(朝ズバ的な妨害なしに)自由に発信することができる。小沢一郎が何も口開かなければ、マスコミが菅直人や仙谷由人の思惑どおりに情報を流し、世論の空気を押し固め、彼らの目指す方向に小沢政局をドライブする。小沢一郎は単なる「斬られ役」になるだけで、菅政権の支持率向上に利用されて捨てられるだけだ。小沢政局は、菅直人が政権浮揚のためにやっていて、その真相は次第に見透かされつつある。であれば、小沢一郎の口からそう暴露すればよいのであり、自ら「悪役」を引き受けて隠れて逃げ回る必要はないのだ。権力闘争なのだから、反撃すればよいではないか。
中国を仮想敵国とする防衛大綱 - 国会議論抜き、日本版NSC設置
2010-12-20 23:30:00
テーマ: 政治・経済
先週、防衛大綱が閣議決定され、12/17のテレビと12/18の新聞はその報道で埋められていた。テレビは特にNHKが詳しく、大越健介が念入りに刷り込みの宣伝をやり、森本敏を映像解説で使って「動的防衛力」の意義を強調させていた。12/18の朝日新聞は、3面から5面を使って防衛大綱を大きく紹介し、社説も防衛大綱について書いている。菅直人の沖縄訪問も、小沢政局の党内抗争も、すっかり脇に追いやられた紙面編集になっていた。NHKと朝日。この二社は日本の標準の報道機関であり、すなわち、政府側が国民に防衛大綱を教育洗脳し、積極的な観念を持たせようとする情宣工作の熱意がよく伝わってくる。「動的防衛力」には二つの特徴があり、その一つは、陸自を削減して海自を強化し、特にMDに重点を置いている点であり、もう一つは、中国を仮想敵国として南西諸島にリソースを集中させようとしている点である。冷戦崩壊以降、日本の防衛戦略は仮想敵国を持たなかったが、今回、中国を仮想敵国として戦力の整備と配置を進めることになった。このことは、中国にとってはきわめて重大な脅威であり、今後、海軍力の増強に拍車がかかるに違いなく、軍備拡張を正当化する口実にするだろう。日中両国で歯止めない軍拡競争のシーソーゲームとなる。前田哲男はその点を指摘し、「動的防衛力」を批判していたが、森本敏や小川和久は対中軍拡にフォーカスした新大綱を絶賛していて、それが報道と世論の主流になっている。 
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