昨日(10/3)のテレビ報道では、尖閣問題をめぐる自民党の国会対応が内部で食い違いを見せていた。谷垣禎三は検察の証人喚問を求めると言い、石破茂はその必要はないと言う。石破茂の発言は、テレ朝の番組に生出演してのもので、谷垣禎三は街頭演説での発言だったが、雰囲気としては石破茂の方向に転ぶ予感が強い。先週の集中審議では、仙谷由人の政治介入の疑惑を衝いて問題の構図を浮かび上がらせたが、その後、裏(料亭の国対密議)で両党が手を握った可能性がある。日曜は馴れ合いだった。小野寺五典が質疑で追及した情報が、フリップに整理されてテレビで紹介される場面を期待したが、残念ながら、NHKもテレ朝もその企画を番組内に持ち込まなかった。TBSだけが、菅直人の「ビデオは見ていない」答弁をクローズアップして見せたが、出演者たちは誰もコメントをせず、政府や検察の対応を批判する解説をしない。中国叩きばかりに終始している。集中審議を見てなかったのだろうか。予想したとおり、
岸井成格が、「ビデオの公開は難しいだろう」と言っていた。仙谷由人の代弁を国民に流している。マスコミは、この中国漁船の問題を政局にしたくないのであり、菅内閣の支持率を落としたくなく、臨時国会を民主と自民の提携で消費税増税の方向に早く仕向けたいのだ。この問題については、日米同盟強化と防衛力構想の議論に着地させたいのである。