昨夜(1/7)のテレビ報道は、財務省に初登庁した菅直人の
就任会見がトップニュースだった。菅直人は三役会議の席上、「副総理になったときよりカメラの数が多い」と言っていたが、おそらく、これまでの政治家人生で最も多く報道の対象にされた日だっただろう。為替相場に介入する内容もあったため、国内以上に海外のメディアに注目されて
記事が配信されている。
BBCや
FOXなどのテレビもニュースで取り上げた。昨日の海外の報道機関の
記事は、東京から駐在員が発信したものばかりだが、いずれ、ニューヨークタイムズやワシントンポストが論説を出すに違いなく、そこでは、市民運動家出身の経歴を警戒的に紹介して、日本政府不信を露骨に表現した論調のものになるだろう。ホワイトハウスでも、国務省からの分析を交えた緊急報告が入っているだろうが、どのような評価や議論になっているだろう。察するに、藤井裕久から菅直人への政策主導権の移行は、現在の米国政府にとっては歓迎よりも失望の方が大きかったはずだ。
M.グリーンやアーミテージらジャパン・ハンドラーズの面々が蒼然として臍を噛む様子が目に浮かぶ。彼らのカウンターパートで軍産複合体のエージェントである森本敏、岡本行夫、
春名幹男らも、慌ただしく情報交換に追われながら神経衰弱が限界に達しているのはないか。その姿を想像すると小気味がいい。彼らにとって藤井裕久の失脚は恐れていた最悪の事態なのだ。