小沢一郎が事情聴取に応じる
姿勢に転換した。昨日(1/18)、「検察が再度の聴取要請」の
報道があり、おそらくこれが最後通牒で、応じなければ今週中に逮捕(許諾請求)に踏み切るだろうと見ていたが、小沢一郎の方が先に折れて検察の聴取に出向く対応になった。
党内や世論で上がっている「聴取に応じろ」の声に押されて従い、逮捕を回避して検察の機先を制する行動に出たという意味だろう。逮捕の方針で固まっていた検察は、作戦の練り直しを迫られ、起訴するか不起訴にするかの判断を再び検討しなくてはならない。検察内の慎重派は、小沢一郎の聴取応諾を勝利と捉え、これで手打ちにしようとする向きもあるだろう。鍔ぜりあいの水面下の交渉で、そういう結論になった可能性もある。ただ、どうやら小沢一郎の幹事長辞任は確定的なようで、検察が聴取応諾で不起訴処分を取引する前提として、幹事長辞任が条件に入っていることは間違いない。そう考える根拠は、昨日の小沢一郎の
発言である。「できる限り公正な捜査に協力しながら、早い機会に国民の皆さんにも理解できる結論を得て参院選に臨みたい」。夕刻に行われた福井市内の記者会見でこう言っている。「国民の皆さんにも理解できる結論」とは、考えるまでもなく、幹事長辞任しかあり得ない。この発言は、国民へのメッセージであると同時に検察へのメッセージであり、幹事長辞任の条件受諾を公式に(検察に)伝えたという取引の政治を意味する。