昨夜(1/12)のクローズアップ現代は、「
変わる巨大メディア・新聞」と題して、日米の新聞業界の経営難の実情と、その中で生き残りを模索する日本の新聞社の様子が特集されていた。解説席には立花隆が座り、わかりやすく見応えのある30分間の報道番組に纏められていた。NHKの取材と構成の切れ味は素晴らしい。先に率直な感想を言えば、朝日新聞が潰れても、読売新聞が潰れても、NHKの報道は潰れずに国谷さんの番組は続いているだろうと確信したことで、この回を見落とした方はぜひ再放送をリクエストして欲しい。年をとっても
国谷さんはかわいい。今回は、日本のジャーナリストの代名詞的存在である立花隆との対談に嬉々として、息が合ったインタビューを楽しみ、民主主義に関わる重要な問題を説き語りながら、視聴者に楽しい時間を送り届けていた。この番組の視聴率(顧客の満足)は、一にも二にも国谷さんの魅力と個性に拠っている。番組の前半、米国における新聞社の経営危機が紹介された。07年に4千万部を超えていた
米紙の発行部数は、2年間に1千万部減少して3千万部に落ちていた。さらに金融危機の影響で広告収入が激減、地方紙中心の米国で昨年1年間に50紙が廃刊に追い込まれていた。カメラが入った西海岸有力紙の
サンフランシスコ・クロニクルでは、1200人いた社員の半分以上の700人が解雇、空室になった旧編集局が映されていた。