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統一メーデーの実現を、労働者は団結を、メーデーを日本の祝日に
2009-04-30 23:30:00
テーマ: 政治・経済
昨日(4/29)、連合系の第80回メーデーが開催され、代々木公園を会場にした中央大会には3万6人の参加があった。厚労相の舛添要一や小沢一郎に加えて、湯浅誠が出席して挨拶するという豪華キャストの大会だったが、生憎、新型インフルエンザのニュースにかき消され、マスコミ報道では大きな話題にならかった。昨夜のテレビ報道では、NHKの7時のニュースだけが小さく取り上げ、高木剛の挨拶を短く流した後で、初めて会場に設置された就業支援の相談コーナーを紹介していたが、舛添要一や湯浅誠の挨拶の映像は全く放送されなかった。9時のニュースには少し出るだろうと期待したが、9時のニュースにはメーデーの報道そのものが無かった。報道ステーションでもメーデーのニュースは放送されなかった。未曾有の経済危機と雇用不安の中で開かれたメーデーで、それなりに役者を揃えて壇上に並べたにもかかわらず、テレビでは報道の価値なしと判断されたことになる。新聞は各社に差がある。酷いのは朝日新聞で、2面に載っていた記事は小沢一郎が挨拶で献金問題に触れなかったという政局記事で、社会面(26面)の記事は小さな扱いにとどまっている。
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『しのびよる破局』を読みながら - 自悶と諦観の中で言葉を探す
2009-04-29 23:30:00
テーマ: 読書・文芸
辺見庸はこう言っている。「ことばを理解するためには、あるいはことばを発するためには、少なくとも、自分からなにももちだしなしでやろうという、そんなぶったくり根性は許されない。自分が傷つくことなしに、あるいは他者を傷つけることなしに、ことばを内面に出したり入れたりするということはできない。安直すぎて、結局、自分が荒んでいく」(『しのびよる破局』P.148-149)。共感する。そのとおりだと思う。傷つく恐怖を超えて、自分のことを人前に絞り出す勇気がなければ、言葉を発して人の心に響かせることはできない。けれども、傷つくことは怖く、ありのままの自分を偽りなく表現することはとても難しく、だから、一言も発せず、立ち往生して沈黙することを余儀なくされてしまう。辺見庸の言葉が浸みわたって響くのは、手触り感があるのは、傷ついている辺見庸自身の身体と精神がそのまま見事に表現されているからである。現代という時代が人の心をどれほど荒ませるかを、ボロボロにするかを、自分自身をとおして語り得ていて、しかし、それに抵抗する人間の心があらわされ、ギリギリと責め詰められた究極のところで、言葉がかたちになっているからである。
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ETV特集『日本と朝鮮半島2000年』- 山尾幸久の「日本書紀の史料批判」
2009-04-27 23:30:00
テーマ: 社会・教養
NHKのETV特集で『日本と朝鮮半島2000年』のシリーズが始まった。大型企画の歴史特集で、1年間かけて全10回放送される。しかも1回の放送時間が1時間半と長く、実に本格的で大規模な特集として企画制作されていて、このような番組の出現を待ちわびていた私は感無量である。これまで、私から見て、NHKの韓国朝鮮研究は貧弱で、大型の名作を作り残す想像力と使命感を持っていなかった。特に、NHKの中国歴史研究が圧倒的な世界的水準であったのに較べて、NHKの半島歴史研究はあまりにも弱く、そこへ踏み込んで行く知性と勇気の欠如が私には不満だった。なぜNHKは朝鮮半島の歴史に正面からチャレンジしないのか、私の欲求不満は80年代から続き、そして2000年代に入って政治が極右化する情勢になり、安倍晋三による愚劣な介入事件などがあり、その希望を半ば諦めかけていた。ようやく悲願の放送に立ち会うことになった。司馬遼太郎が生きていたら、金達寿が生きていたらと、そう思わずにはいられない。今年のNHKは目を見張るほど制作に意欲的で、面白い企画が目白押しで、私は週末毎にテレビに齧りついている。
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救済思想としてのマチエール - 辺見庸『しのびよる破局』を読む
2009-04-26 23:30:00
テーマ: 読書・文芸
週末、パンデミックの報道に接しながら、辺見庸の『しのびよる破局』を読んでいる。現在、メキシコには私の本の出版の際にお世話になった一橋大学の加藤教授が赴任して滞在されているが、大丈夫だろうか。ETV特集で辺見庸の特集が放送されたのは今年の2/1だった。あのとき以来、私の中にはずっと辺見庸の語りの余韻が残っている。少なくとも、この3か月間は、あの番組の中で発せられた言葉の数々を反芻する時間が続いていて、客観的に最も正確で簡潔な表現を与えるなら、私は『しのびよる破局』に思想的に影響された人間になって毎日を送っている。辺見庸が私の関心の中心に来るのは、つまり夢中になるのは、これで二度目で、一度目はイラク戦争の開戦のとき、2003年の春のことだった。それから6年、その間に辺見庸は脳梗塞で倒れ、さらに結腸癌になって闘病生活を送った。辺見庸の説得力はさらに冴え、澄み光り、特にこの著書は、今の時代を生きる人間にとっての啓示の全てが与えられているように思われる。老いが成熟や完成になりにくい現在、辺見庸の老境は、見事なまでの果敢なダンディズムを示してくれていると私は思う。
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倦み疲れた気分の反動と橋下新党ポピュリズム - 中島岳志の警告
2009-04-23 23:30:00
テーマ: 政治・経済
解散総選挙の時期は9月になるだろう。7月に都議選があり、前後1か月を空けてくれと公明党が要求している。7月にはイタリアでG8サミットがあり、麻生首相はこれには必ず出席したいはずで、その前に総選挙で敗北して下野するリスクは冒さないと思われる。9月の任期切れまで総理の座を務めれば、安倍晋三や福田康夫の在任期間と並び、その後の政治家生活で恥をかかずに済む。解散カードをちらつかせる、解散風を吹かすという手法は、政権を維持するための定石である。解散権を確固と握ってそれを周囲に示威することが、麻生首相の権力延命の手段であり、権力状態を示すメルクマールでもある。小沢問題で民主党を動揺萎縮させ、さらに森喜朗に西松事件の嫌疑を臭わせて牽制が利いている現在、麻生首相の権力に揺さぶりをかける脅威は党の内外になく、昨年12月の支持率急落から失っていた解散権を取り戻して悠々自適の状態にある。森喜朗の権勢は党内で衰退し、混乱する森派は盟友の安倍晋三が仕切り始めた。残り4か月の権力操縦はほぼ万全の見込みとなり、政局は不人気の麻生首相が主導権を握ったまま一時的な凪の状態になっている。
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