小沢一郎の代表辞任の流れがほぼ固まった。早ければ来週に辞任発表をするだろう。ネットの一部には、胆沢ダム工事は国交省の直轄事業だから小沢事務所の影響力は及ばないという主張があるが、これは誤った議論である。胆沢ダムの建設は国交省東北地方整備局の事業であり、地方整備局は独立した事業主体として権限と予算を持っている。この点は、例の暫定税率問題のときにわれわれが十分に学習してきたところであり、道路財源を使って地方整備局が放蕩三昧に明け暮れ、地方整備局の下に多数の天下り公益法人を抱えて無駄遣いしている実態を承知している。東北地方整備局は仙台市青葉区にある。公開している
資料(PDF)がとても分かりやすいが、東北地方整備局が国土形成計画法に基づく「広域地方計画」を独自に企画立案し、東北の公共事業全体を管轄推進していることが一目で了解される。その中に道路・河川・ダム等の各事業があり、資料には胆沢ダムが特別に写真入りで紹介されている。東北地方整備局の平成20年度の予算は7700億円で、職員の数も3130名の大所帯。小沢事務所はここを押えているのだ。