昨日(12/15)、国務院外交部の
姜瑜が習近平訪日のコメントを発表、「訪問は非常に順調だ。日本側は周到な手配をしてくれた」と述べた。天皇陛下と会見した
習近平は、「お忙しい中、わざわざご引見の機会を作っていただいたことに深く感謝します」と言っている。日本のマスコミはこれらを積極的に扱い、日中友好の増進のように報道するが、日本が中国に露骨に侮られていると不愉快に感じているのは私だけだろうか。天皇陛下の健康も無視して会見日程を無理にねじ込み、迷惑な騒動を押しつけた張本人でありながら、 「日本側は周到な手配をしてくれた」とは何という言い草だろう。この言葉を日本の国民がどう受け止めるかという問題に中国政府は感性が及ばないのだろうか。姜瑜の言葉は日本国民を傷つけるものだが、中国政府にはその状況認識が寸毫もない。中国政府の公式見解の発信先は日本政府と日本財界でしかなく、日本国民が意識と視野の中に入っていない。今後、日本国民の多数は、習近平に対して嫌悪と不快の気分感情をベースにして視線を送らざるを得ない。次代の最高指導者ならば、習近平は騒動が表面化した12/13の時点で、自らの判断で特例会見を中止すべきだった。即断して胡錦濤と温家宝に中止を具申すべきだった。そうすれば、日本国民はこの新しい中国指導者を刮目して見たことだろう。
日中友好とは国民と国民の間の友好なのであって、決して政府と政府の間の友好ではないのである。