2か月前、6/10の
報道では、今年も「憲法9条を保持する日本国民」がノーベル平和賞の候補として受理されたことが伝えられていた。発表の予定は10/9であり、あと2か月後である。今が最終選考の佳境だろう。四番手だという下馬評も出ている。昨年、受賞を逃したとき、保守系の新聞から、一国一地域の人々全体が受賞対象者になる想定はそもそもあり得ず、制度的に不可能だという悪意の説明が流布されていた。その資格条件面での対策が講じられたのか、今年は具体的な受賞対象者として「九条の会」が指名され、その方向で推薦運動が進められていると報じられている。また、日本原水爆被害者団体協議会も受賞候補に挙がっているという
情報もある。「九条の会」に賞が授与され、大江健三郎が式典に登壇して英語で知的な挨拶をする図も見たいが、もし、受賞者を誰にするという特定の問題で選考を悩んでいるのなら、谷口稜曄と坪井直の2人を受賞者にすることで決定して欲しいと、ここ数日のテレビを見ながら強くそう思った。被爆者の代表として、広島の坪井直と長崎の谷口稜曄がオスロの会場に呼ばれ、メダルが贈呈される場面を見たい。90歳と86歳の2人が被爆者の苦しみと核廃絶の願いを訴え、その感動の瞬間に立ち合って、国民の一人として拍手を送りたい。そうしたいと痛切に思う。