池上彰について、そのプロパガンダを批判する
記事をこれまで2本書いている。
2本とも2010年のことだ。この頃、テレビで売り出して今の地位に固まった。4年前、私はこう書いている。「
池上彰のプロパガンダ放送というのは本当に悪質で、政治洗脳としてこれ以上ない窮極の姿がある。普天間問題の回もそうだったが、池上彰が話す中身は客観的に公平な時事解説の提供ではなく、政治的に偏向した立場からの一方的な問題の単純化であり、親が幼児に『あれは悪い、これは正しい』と出鱈目を教え込んでいるのと同じだ。その一方的で偏向的な政治主張に対して、お笑いタレントたちが『なるほど』『へえそうか』と頷いている。そういう『教室空間』が模擬されて娯楽番組になっている」。我ながら当を得た的確な指摘だと思う。が、時間が経つ毎に、飼い慣らされてこの批判意識を失っている。池上彰が朝日に載せているコラムを、朝日の購読者の私は一度も読んだことがないけれど、基本的にそのコラムは、品質も属性も水準も4年前の「学べるニュース」と同じだろう。一言で言えば、反動が大衆を洗脳する愚劣で粗悪なプロパガンダである。つまり、日本の言論の4年間の退化と劣化は、朝日新聞が民放のお笑い洗脳番組になったという事実で象徴的に総括される。悲惨というほかない。左翼やリベラルの立場で言論をしている者は、せめて、上に並べた私の池上彰論を共通認識にして欲しいし、この意見にまさか反論はあるまい。