御嶽山噴火から5日目、今日(10/1)は朝から1000人態勢で捜索を再開している。生存が絶望的となる「72時間の壁」を超えたため、官邸は安心して作業遂行にかかれるのだ。今度は逆に、何もしないで不明者を放置しておくと国民の中から批判が起こったり、不明者の家族が騒ぐようになるので、一転して山登りを始めたのである。昨日(9/30)も、今日(10/1)も、特に山頂周辺の気象条件に変わりはない。官邸(安倍・菅)が最も恐れたのは、不明者の家族が、自分で捜索に行くと言って勝手に現場に近づくことだっただろう。当局以外の者が山頂に足を踏み入れたなら、マスコミが撒いている「有毒ガス」の話が嘘だとバレてしまう。政府の不作為の疑惑が濃厚になる証拠が押さえられてしまう。72時間、何をやっていたんだという糾弾になる。この疑惑の視点から72時間の経過を振り返って気づくのは、日を追う毎に、現場上空を飛ぶマスコミのヘリが減っていたことだ。最も多かったのは、噴火が発生した9/27である。その後、徐々に減り、9/30は1機も飛ばなかった。自衛隊のヘリだけだった。2日目の9/28はかなり飛んでいて、各社のカメラが山頂の救助活動を撮影している。おそらく、9/29に官邸からマスコミに通達が出て、山頂付近を撮るなと禁止令が下されたのだろう。当局が説明しているところの、救助活動中止の言い訳(再噴火・有毒ガス)を崩すようなエビデンスが押さえられたら不具合なのだ。