年末になり、報ステやNEWS23の放送が休みに入っているため、昨日(12/25)の仲井真弘多と安倍晋三との会談については、NHKの報道を見るしかなかった。予想はしていたものの、7時のニュースの中身は酷く、血圧が上がるものだった。仲井真弘多の、「驚くべき立派な内容をご提示いただいた」という絶賛の言葉の映像を流した後、小郷知子は、「どうして安倍首相はこれほどの支援策を沖縄県に提示したのでしょう」と問い、官邸担当の岩田明子を登場させ、「はい、安倍首相は、」と安倍晋三の沖縄への恩情の大きさを強調する説明のやりとりを示した。これを見た沖縄の人々の衝撃と憤怒はいかばかりのものだっただろう。安倍晋三は、仲井真弘多に「驚くべき立派な内容」という驚嘆の賛辞をカメラの前で言うよう、最初から芝居の台詞を仕組んでいる。そして、NHKの放送の原稿も官邸が準備していて、一つの見せ物として演出しているのだ。沖縄県側が求める振興策と負担軽減策に対して、その要望を超える回答を返したため、知事の仲井真弘多が驚き、随喜に溢れた感謝の表現が飛び出したという芝居であり、ここまで沖縄に特別な配慮を示したという印象工作を図った政治である。呆れるのは、こんな絵を見せて得意になっている安倍晋三の神経であり、それに付き合っている仲井真弘多の悪辣さだ。おそらく、仲井真弘多には数億円の裏金が約束されているのだろう。