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黒木慎一と保安院の跳梁と暴走 - アクセルとブレーキの話は何処
2012-01-19 23:30:00
テーマ: 政治・経済
原発をめぐる反動の政治が勢いよく回り始めた。運転期間を60年に延長、電力料金17%値上げ、それに続いて、大飯原発のストレステスト意見聴取会への市民傍聴排除とマスコミによる脱原発派の暴徒化の政治宣伝。昨夜(1/18)のテレビ報道は、この問題が大きく扱われ、特に大越健介のNW9がトップに持ってきて、「迷惑な騒動」として視聴者に印象づける情報工作が敢行されていた。冒頭に「紛糾」の映像から入り、市民が強引に会議室に入り込む様子を見せ、彼らが正常な会議の運営を妨害しているように伝え、枝野幸男の会見の発言に即して事態を意味づける報道に終始した。傍聴排除に抗議する市民に対して、その主張に耳を傾ける態度はなく、公平な視点で背景を検証することもせず、脱原発派を非常識で乱暴な政治集団の徒として悪宣伝するニュースに仕立てられている。筑紫哲也が生きていたら、1/13に福島原発事故緊急会議が出していた抗議文に触れ、この事件が突然起きたものではなく、一つの政治だった流れを整理して伝えたことだろう。冷静に考えたとき、これが九電のヤラセが問題化した半年前であれば、保安院が市民を意見聴取会の会議室から閉め出すなどするものななら、マスコミは轟然と保安院を叩いただろうし、引け目を感じるべき立場の経産相が、あのような強気の会見に出ることはなかっただろう。
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