週刊文春の
今週号の記事の中に、石川知裕の取り調べを行った検事の名前が出てくる。吉田正喜(52歳)、特捜部の副部長である。一昨夜(2/3)の報道ステーションで伝えられた、石川知裕に向かって「そろそろ小沢の呪縛から離れたらどうだ」と威嚇していた「特捜のエース」は、この男だった。記事によると、拘置所で弁護士と面会した石川知裕は、吉田正喜による苛烈で悍ましい取り調べを振り返って、「検事は、まるでヘビのような男だった」と語っている(P.32)。週刊文春の記者と報道ステーションの取材に情報を提供しているのは、間違いなく弁護士の
安田好弘だ。この取材は、今週の初めに行われている。安田好弘と弁護団は、秘書起訴に対する公訴棄却申し立てを含めた法廷闘争の反撃において、この捜査の指揮者である吉田正喜を照準に据えることだろう。この男は、昨年の西松事件の捜査も副部長として担当していて、小沢資金問題の捜査の中核で、さらに鈴木宗男の事件でも捜査に関わっていた。鈴木宗男と佐藤優を逮捕して取り調べ、公判を担当した検事が吉田正喜である。鈴木宗男と佐藤優の二人が、「青年将校」と呼んでいたのは、具体的にはこの人物を指していた。吉田正喜に関するプロフィール情報はネットにないが、調べれば、あるいは
大林宏のような、過去を知るほどに吐き気を催すようなグロテスクな履歴が明らかになるかも知れない。果たして吉田正喜は、本件の公判に担当検事として出廷して冒頭陳述をするだろうか。