菜の花忌だった2月12日、あるところから講演の依頼のメールを頂戴した。日程的には半年以上先になるが、10月に都内で「それでもなお、政治に求めるべきこと?新自由主義の克服」(仮)のお話をさせていただく予定となった。依頼はある団体からのもので、14回シリーズで開講される社会人向け市民講座の1回を担当する。その企画内容の案がとても素晴らしくて、現代日本の思想界をリードする有名どころが多数名前を連ねており、特に私の前の回は、「働くこととつながること」と題して津村記久子氏が講師になっている。言うまでもなく、今年の芥川賞受賞作家で、今や日本の思想世界で最も注目されている人物である。私も彼女の話はぜひ聞きたい。それから、本田由紀氏の名前もある。こういうスーパースターに混じって選定をいただいたのは、実に身に余る光栄と言うほかなく、また客観的に見れば、事務局の冒険的で野心的なチャレンジでもあり、白羽の矢を立てていただいた側としては、一世一代の仕事と心得え、事業の成功に向けて万全を尽したい。10月は選挙が終わっている。日本の政治が激動の局面を迎えている。