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米朝首脳会談の中止 - 北朝鮮は「米国なき非核化外交」へ向かう
2018-05-25 15:15:00
テーマ: 政治・経済
c0315619_15061840.jpgトランプが金正恩に宛てた書簡を公表し、6月12日に予定されていたシンガポールでの米朝首脳会談を中止すると通告した。事態はなお流動的だが、非常に残念な展開になってしまった。これに対して、北朝鮮は金桂冠が声明を出し、「極めて遺憾」と言いつつ、「北朝鮮としては問題解決のため、いつ、いかなる形ででも直接会談する意向があることをあらためて米側に伝える」と言って、態度を柔和に転換させている。ここには挑発的な言動はなく、北朝鮮の真意が伝えられていて、水面下での交渉を継続させ、米朝会談を実現させたいという意向が滲んでいる。なぜこのような展開になったのか。3月まで遡って経過全体を捉え直して言えば、トランプ外交の拙速が招いた破綻と言える。トランプは功を焦って米朝会談の実施をあまりにも急ぎすぎ、準備なしに早期のゴールを設定してしまった。中間選挙のためのアクロバティックな外交だったため、その歪みと無理が噴出してしまった。鄭義溶ら韓国代表団が訪米し、金正恩が非核化の決意があり、米朝首脳会談を希望していると伝えたとき、トランプはその場で即座に米朝会談を応諾し、ホワイトハウスの庭でそのことを鄭義溶に発表させた。

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チキンゲームに勝利した北朝鮮 - 米朝交渉の政局でボルトン失脚
2018-05-21 16:49:00
テーマ: 政治・経済
c0315619_16290573.jpg先週18日、トランプが記者会見で北朝鮮への体制保証を初めて明言、非核化した場合には「強固な保護(protection)を得るだろう」と述べた。さらに「我々は『リビア方式』の適用を考えてない」とも言った。週末のテレビ報道でその場面が何度も流れたが、会見の場にはボルトンが陪席していて、カメラがボルトンの表情を捉え、ボルトンが赤恥をかいて失脚した政治演出になっている。明らかに、トランプが北朝鮮に対して妥協のメッセージを送っていて、北朝鮮の要求を受け入れて「ボルトン外し」に応じた格好だ。「リビア方式」など論外だと私も論じたし、右翼の手嶋龍一とケント・ギルバートでさえ「リアルではない」とプライムニュースで評しているのを耳にしたが、果たしてそのとおりの結果となった。北朝鮮の非核化が完全に実現するまで何も対価を与えるなというのが、2月からの日本のマスコミの論調であり、朝日新聞すらそうした論説で一貫していて、右も左も日本中が「リビア方式」を肯定し期待する空気だったが、ここへ来てすっかり様子が変わってきた。

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太陽政策と受容主義の教育 - 北朝鮮が自ら変わることを信じること
2018-05-17 16:38:00
テーマ: 政治・経済
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c0315619_14394865.jpg中学生だった頃、クラスの中にいわゆる不良の子がいた。同級生に暴力をふるったり、放課後にシンナーを吸ったり、店で万引きしたり、手がつけられず、生徒指導の教師はずいぶん手を焼いていた。今から考えると、あの女性教師はどれほど自分の家庭生活を犠牲にして、夜遅くまで駆けずり回り、不良生徒の面倒を見ていたのかと、その苦労を想像して感慨深くさせられる。当時の学校教師は今のようなブラック職業ではなく、部活の残業地獄もなく、モンスターペアレントの理不尽な対応もなかったが、一人の生徒が闇に墜ちるのを防ぎ、更生させるために、懸命に献身的に努力していた。サラリーマンとは対極の、全人格を子どもにぶつける熱心な教育者がいた。北朝鮮の問題というのは、そういう問題だと考えることができるのではないか。教室でナイフを投げてクラスの子を脅したり、花火を教室の窓から校庭に何発も発射したり、そういう悪さを繰り返してきた悪童。担任も生徒もどうしようもなく、皆から嫌われて、一日も早く処分され来なくなる日がいいやと願われている不良。

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ガザの虐殺に無反応と無関心を貫く日本の左翼 - 格差とパレスチナ
2018-05-16 14:48:00
テーマ: 政治・経済
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c0315619_14100472.jpg14日から15日、今度はガザで62人が虐殺された。3月末には16人が殺されている。素手でデモしている市民に対してイスラエル軍が実弾の狙撃で次々射殺、見せしめの集団処刑のようなことをした。信じられないのは、この惨劇に対して日本の左翼が全く無反応である点だ。誰もツイッターで騒がない。重大視しない。イスラエルを糾弾する意見が発信されない。バグダッドで自爆テロがあった程度のニュースの扱いにして済ませ、安倍晋三の加計問題がどうのとか、懲戒請求問題がどうたらとか、新潟県知事選での国民民主党との共闘がどうとかの拡散と宣伝に熱中している。東グータ地区で「化学兵器事件」が起きたときは、天地が割れんばかりにヒステリックに喚き立て、ツイートの連投に狂奔し、しばき隊各自相互にRT数を膨張させ、アサドとプーチンへの憎悪を扇動しまくったくせに、イスラエルによるガザ虐殺の蛮行には無視と沈黙を続けている。話題にせず、情報を回覧せず、知らんぷりを決め込んでいる。現時点(16日午前)で、志位和夫と福島瑞穂のTLには、この問題について何の言及もない。この異常な無関心の貫徹は何なのだろう。

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習近平の努力で米朝交渉がほぼ妥結 - 破談と北崩壊を狙うCIA
2018-05-11 16:50:00
テーマ: 政治・経済
c0315619_15323421.jpg昨夜(10日)、トランプがツイッターで6月12日にシンガポールで米朝会談を開催と発表した。ようやく米朝首脳会談の日程と場所が決まった。結局、文在寅が提案した板門店は却下となった。6月第3週にシンガポールで開催という情報は、今月5日に米政府筋の話として朝鮮日報にリークされていて、ボルトンらが巻き返して文在寅の役割と影響を排除した動きが示唆されていたが、果たしてそのとおりの結果となった。その記事が出た直後、今度は反CIA側が逆襲に転じ、金正恩が7日に大連に飛び、習近平がトランプに電話会談を入れ、同時並行の動きでポンペイオの平壌派遣となって、10日深夜に日程と場所の正式発表と続く。昨夜の朝鮮中央テレビは、「トランプ大統領が『新たな対案』をもって対話を通じた問題解決に関心を示し」たと報じ、9日の金正恩・ポンペイオ会談について「満足のいく合意を見た」と伝えた。金正恩が北朝鮮メディアを通じて米朝首脳会談について公に言及するのは初めてで、つまり、交渉が大筋合意に至ったことを内外に告げている。この報道の後、アンドリューズ空軍基地での人質帰国の絵が続き、トランプのツイッターとなった。

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