有料版競馬道場で公開した予想を該当部分を抜粋しました。
大きな配当ではないですが、予想のサンプルとして公開します。
■天皇賞(春) 相馬眼予想
阪神は小雨、芝は稍重、ダートは重。午後に雨が降る予報。今週もBコースで行われる。連続開催の最終週になるが、時計、上がりはそれほど遅くなっていない。内は荒れているが、土曜は内めを通った馬が好走していた。阪神芝3200mは1周目が外回り、2周目が内回りで最後の直線が短い。阪神で行われた昨年は流れたが7-3-3番手につけた馬で決着。ある程度前につけていい脚を長く使える馬を重視したい。
次に展開だが、逃げるのはタイトルホルダー。好位にアイアンバローズ、テーオーロイヤル、タガノディアマンテ、ディープボンド、中団にシルヴァーソニック、マイネルファンロン、マカオンドール、ヒートオンビート、ハーツイストワール、後方からロバートソンキー、ユーキャンスマイル、トーセンカンビーナ、ディバインフォースといった展開。タイトルホルダーは菊花賞では前半5F60.0秒で飛ばしている。
過去5年の前半5Fと連対馬の脚質は、58.3秒(2番手-好位)、60.1秒(追込-先行)、59.8秒(中団捲り-後方捲り)、63.0秒(差し-先行)、59.8秒(差し-先行)。4コーナー10番手以下から連対した馬は1頭のみ。連対馬10頭のうち8頭が4コーナーで4番手以内につけていた。阪神で行われた昨年はワールドプレミア(7-7-4番手)、ディープボンド(3-4-3番手)で決着。
過去5年の勝ち馬は道中2、10、5、8、7番手、上がりは4、1、2、1、1位。2着馬は道中5、3、8、3、3番手、上がりは2、5、1、2、2位。上がりは全馬5位以内、8頭が1、2位の上がりを繰り出している。昨年はワールドプレミアが36.7秒(1位)、ディープボンドが37.1秒(2位)だった。33秒台で上がった馬はおらず、長距離戦でスタミナが問われ、上がりは掛かる傾向。
長距離重賞で直線一気を決めるのは難しく、差し追い込み馬は早めに動いて4コーナーで前を射程圏に入れる必要がある。近年は前半5F60秒前後で流れ、中盤に流れが緩んでラスト4、5Fからペースアップする展開になることが多い。タイトルホルダーは菊花賞でラスト6Fから12.6-12.4-11.7-11.5-11.4-12.2秒で押し切った。徐々にペースアップして後続に脚を使わせるのが勝ちパターン。
タイトルホルダーは8枠16番に入ったが、スタートで少し押してハナを切り、菊花賞と同じように前半5F60秒台、稍重なら61秒台で入るのではないか。ディープボンドは好位につけ、勝負どころで外から動いて捻じ伏せるのが勝ちパターン。大外枠から好位につけ、タイトルホルダーが徐々にラップを上げたときに外から押し上げて脚を使わされそうだが、それでもスタミナと体力で最後に捻じ伏せてもおかしくない。
今年はG1馬がタイトルホルダー(菊花賞)しかおらず、2着はディープボンド(天皇賞春、有馬記念)、タイトルホルダー(皐月賞)、3着はユーキャンスマイル(菊花賞)しかいない。昨年以降にG2を勝った馬はディープボンド(阪神大賞典2勝)、ディバインフォース(ステイヤーズS)、タイトルホルダー(日経賞)。天皇賞(春)は長距離G1実績馬が強い。タイトルホルダー、ディープボンドの実績が抜けている。
過去10年で8枠は[1-1-1-25]で1着フィエールマン(1人気、14番枠)、2着トーセンジョーダン(3人気、16番枠)、3着サトノダイヤモンド(2人気、15番枠)。3番人気以内は[1-1-1-3]で人気馬は克服しているが、12年は18番枠のオルフェーヴル(1人気)が11着、16年は17番枠のゴールドアクター(1人気)が12着に終わっている。今年は人気馬2頭が外枠を克服できるかがポイント。
タイトルホルダーはスタートが速く、これまで全て1、2番手につけている。ディープボンドもスタートは遅くなく、芝2400m以上では6番手以内につけている。今年は差し追い込みタイプが多く、前に行く馬はそれほど多くない。タイトルホルダーは絡まれなければ自分のペースで逃げられるのではないか。ディープボンドは大外枠でロスがあるが、昨年は速い流れでも12番枠スタートから4番手につけている。
逃げるタイトルホルダーを好位からディープボンドが早めに動いて負かしに行く展開。タイトルホルダーは徐々にラップを上げるため、ディープボンドは外を回って脚を使わされる。先行するアイアンバローズ、テーオーロイヤル、タガノディアマンテはタイトルホルダーの流れを崩すのか、それとも同調して持続力で勝負するのか。土曜は内をロスなく回った馬が有利だった。大駆けがあるとすれば、初の長距離戦で覚醒する馬か。
昨年菊花賞を逃げて5馬身差で圧勝したタイトルホルダーを狙う。菊花賞は。前半5F60.0秒、中盤5F65.4秒、後半5F59.2秒。中盤にラップを14.3-13.1秒に落とし、ラスト5F12.4-11.7-11.5-11.4-12.2秒で押し切った。後方から最速上がりで追い込んだステラヴェローチェは0.8秒差の4着。タイトルホルダーの上がりは6位の35.1秒でステラヴェローチェと0.4秒差だった。
後半4Fから11.7-11.5-11.4秒の加速ラップで後続に脚を使わせ、4コーナーから直線入り口で一気に後続を引き離している。弥生賞を逃げ切ったときは後半4Fから12.3-11.6-11.0秒。これがタイトルホルダーの持ち味で強さ。前走日経賞は前半5F63.5秒で後半5F12.3-12.0-11.7-11.2-11.8秒。ゴール前で接戦になったのはスローペースで上がり勝負になったため。
アイアンバローズ、テーオーロイヤル、タガノディアマンテに絡まれたり、ディープボンドに早めに来られてラップを上げざるをえない展開になると厳しくなりが、先行する馬は自分も残りたいため、無謀な賭けはしないのではないか。過去7年の天皇賞(春)は菊花賞馬が6勝、菊花賞2着馬が1勝。今年は菊花賞連対馬がタイトルホルダーしかいない。横山和騎手がスタートを決めてハナを切り乱ペースにならなければ逃げ切りがある。
ディープボンドは昨年阪神大賞典を5馬身差で圧勝。天皇賞(春)はワールドプレミアに0.1秒差の2着。有馬記念はエフフォーリアに0.1秒差の2着。休み明けの前走阪神大賞典は中団から最速の34.6秒で差し切って3分5秒0で優勝。他馬より1キロ重い57キロを背負い、前半5F63.1秒のスローの上がり勝負で外を回って力で捻じ伏せた。芝3000m以上は[2-1-0-1]で菊花賞4着を除き連対を確保している。
G1は[0-2-0-4]で勝ったことがないが、天皇賞(春)、有馬記念の走りを見る限り、いつ勝ってもおかしくない。G2は[4-0-0-1]で阪神大賞典を2連覇している。阪神芝は[2-2-0-0]で上がりは1、2、3、3位。逃げるタイトルホルダーをマークしながら進め、勝負どころで早めにタイトルホルダーにプレッシャーをかけてスタミナ&体力勝負に持ち込めば頭もある。大外枠で道中の位置取りがカギになる。
穴はマイネルファンロン。中距離を使われ、函館記念2着、新潟記念1着があるが、芝2200mは[1-1-0-0]で湾岸Sを2分12秒3(後半5F58.2秒)で逃げ切り、前走AJCCで大外から捲って0.2秒差の2着がある。半妹ユーバーレーベン(父ゴールドシップ)は消耗戦になったオークスを制している。19年の函館記念はマイスタイルにクビ差の2着。0.3秒差の3着はステイフーリッシュだった。
ステイフーリッシュは芝2200mがベストで中距離を使われていたが、7歳になった今年サウジの芝3000m、ドバイの芝3200mを逃げ切っている。マイネルファンロンはステイフーリッシュと同じステイゴールド産駒。ローカルの芝2000mG3実績があり、中山のAJCCで2着があるのも同じ。20年の天皇賞(春)で2着に入ったスティッフェリオもステイゴールド産駒でそれまでは中距離を使われていた。
スティッフェリオは函館の五稜郭Sでマイスタイルの2着があるが、マイネルファンロンも函館記念でマイスタイルの2着がある。スティッフェリオはオールカマー(後半5F58.0秒)を逃げ切ったが、マイネルファンロンは中山芝2200mの湾岸S(後半5F58.2秒)で逃げ切っている。天皇賞(春)2着の前は日経賞で外から捲って0.2秒差の3着に入っている。マイネルファンロンは前走AJCCで捲って0.2秒差の2着。
過去10年でステイゴールド産駒は[4-1-1-11]でフェノーメノ(2勝)、ゴールドシップ、レインボーラインが勝ち、スティッフェリオ(6歳、11人気)が2着、パフォーマプロミス(7歳、8人気)が3着。ステイゴールド産駒は高齢になって長距離戦で覚醒する。松岡騎手はマイネルキッツで天皇賞(春)1着(12人気)、2着(4人気)がある。7歳馬でも馬は元気で調教の動きが目立った。初の長距離戦で激走がある。
テーオーロイヤルは芝2200m以上[5-0-0-1]で現在4連勝中。前走ダイヤモンドSは4番手から抜け出して3分30秒1の好タイムで2馬身半差で圧勝。阪神芝2400mでは3戦3勝で阪神コースを得意にしている。過去10年でダイヤモンドS勝ち馬は[0-1-0-6]だが、テーオーロイヤルは4連勝中で勢いがあるだけに侮れない。ダイヤモンドSは54キロ。450キロ台の馬だけに58キロがカギになる。
<予想結果>
阪神11R 天皇賞(春)
◎タイトルホルダー 1着
○ディープボンド 2着
穴△マイネルファンロン 6着(14人気)
☆テーオーロイヤル 3着
馬単1,230円本線的中!
馬連520円本線的中!
ワイド270円本線的中!
3連複1,560円的中!
WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM