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競馬サイト「WAKUWAKU競馬道場」(1999年~)の主宰。2002年から笠倉出版「競馬大予言」の「重賞データ1本釣り」を連載中。著書は「重賞を勝つための極意」など。

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天皇賞(秋) レース回顧
2017-11-02 20:32:00
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10月29日(日)に行われた天皇賞(秋)のレース回顧です。

キタサンブラックは出遅れた後すぐに内に入れ、道中は内ラチ沿いをロスなく回って進出し、4コーナーで先団に取りつき、直線で内から早めに先頭に立つとメンバー最速の38.5秒で上がり、最後はサトノクラウンの追撃をクビ差完封してレースを制した。勝ちタイムは2分8秒3。不良馬場でロードヴァンドールが逃げて前半5F64.2秒、後半5F64.1秒。中盤に2Fラップが13秒台に落ち、その後4Fの上がり勝負。かなり重い馬場でラスト1F14.0秒かかる消耗戦になった。道中内をロスなく回ってきた3頭で決着。馬場が悪くなり過ぎて内と外の差が小さくなり、ロスなく回った馬が有利(道悪をこなす馬限定)になった。9、10Rでも内をロスなく回った馬が勝っている。

キタサンブラックは出遅れて後方からのレースになったが、武豊騎手が内に入れてジリジリと進出し、直線ですぐに先頭に立ち、そのまま押し切った。中盤にラップが落ちてキタサンブラックが最も得意とするラスト4Fの上がり勝負になったが、不良馬場、出遅れていつもと違うレースで勝ち、あらためて能力の高さを示した。直線で外に持ち出したため、それによってサトノクラウンが内に進路をとらざるをえなくなった。まっすぐ走っていたら、もっとサトノクラウンに詰め寄られたのではないか。出遅れた後のリカバリーが素晴らしく、今スイッチが入っている武豊騎手がかなり上手く乗っている。こんな馬場をこなしただけに凱旋門賞に挑戦していれば面白かったかもしれない。次走は不良馬場で激走した反動が気になるが、ロスなく回ったことでストレスはそれほど大きくないか。引退までジャパンC、有馬記念の2戦。キタサンブラックらしい走りを期待したい。

サトノクラウンは中団の内から徐々に上がって4コーナーで2番手に押し上げ、直線で外に出してメンバー2位タイの38.6秒で上がったが、キタサンブラックを捕まえられずクビ差の2着。Mデムーロ騎手が1枠と馬場を考慮して内をロスなく回って上手く乗ったが、キタサンブラックが出遅れて内から上がってくるのは想定外だったか。直線ではサトノクラウンの方が外にいたが、先に前に出たキタサンブラックが馬場のいい外に持ち出したことで馬場の悪い内に進路をとらざるをえなくなったことも堪えた。道悪をこなすタイプ。Mデムーロ騎手は9、10Rを見て馬場が悪くても内が有利とみて内を選択したのだろう。今回は特殊な馬場、武豊騎手の好騎乗で負けたが、宝塚記念では圧勝しており、能力はほぼ互角。次走はジャパンC。ここまで馬場が悪くなると超高速化の可能性は低いが、超高速化すると2頭とも共倒れする可能性があることを付け加えておく。

レインボーラインは中団から内を通って進出し、直線で外に出してメンバー4位の38.7秒で伸びて0.4秒差の3着。直線で内にモタれて前の2頭の後ろに入って追いにくい面があった。それでも不良馬場のタフなレースで持ち前の心肺機能の高さを発揮し、13番人気で激走した。母系のレインボーアンバー(菊花賞2着馬)は不良馬場の弥生賞を大差勝ちした道悪巧者。レインボーラインは札幌記念で2着モーリスにクビ差の3着まで迫ったように道悪を苦にしないタイプ。相馬眼的にタマモクロスくらい心肺機能が高く、タフな馬場で最後にバテ合いになると激走するとみて超大穴馬として狙ったが正解だった。次走のジャパンCは1キロ軽い57キロで出走できる。馬格がないため、この1キロ減は大きい。タフなレースで消耗戦に傾くとまた激走がありそうだ。

マカヒキは後方からメンバー2位タイの38.6秒で追い込んで1.2秒差の5着。直線で馬群に突っ込んでスムーズさを欠いたが、最後までしぶとく伸びてきた。母父フレンチデピュティ。稍重の京都記念で外から伸びて3着に入ったように緩い馬場はこなすタイプ。勝ち馬には大きく離されたが、いい脚を長く使って復調気配を見せた。次走はダービーを勝った東京芝2400mのジャパンC。ダービーのようにスローの上がり勝負になれば可能性はありそうだ。まだ馬体は昨年秋の状態に戻り切っていない。叩き3戦目で馬体がどこまで戻ってくるか、友道厩舎の技術力が問われる。

グレーターロンドンは後方から内ラチ沿いを通って一気に上がり、直線入り口で先頭に立ったが、そこから一杯になって2.1秒差の9着。9、10Rで内を通った馬が勝ったため、田辺騎手が一発狙いで内から上がって見せ場を作ったが、結果的に少し強引に乗り過ぎたか。中盤に流れが緩んだが、不良馬場で消耗戦になり、2000mよりも長い距離をこなす馬に有利になったことも堪えたのだろう。次走は未定だが、マイルCSか、香港国際競走になりそう。香港の予備登録は第一希望が香港カップ、第二希望が香港マイル。陣営は中距離路線を進もうとしている。

ソウルスターリングは中団の外から伸び切れず1.4秒差の6着。上がりはメンバー5位の39.4秒。最後は外からジリジリ伸びていた。内を通った馬が上位を占める馬場、展開で外々を回っては厳しかった。直線に入ったところでごちゃついたことも堪えている。ルメール騎手は馬場は大丈夫だったとコメント。桜花賞では3着に終わったが、やはり緩い馬場はこなすタイプなのではないか。次走は未定だが、状態面に問題がなければ、エリザベス女王杯またはジャパンCになりそう。オークスを2分24秒1で勝っただけにジャパンCが有力か。同厩のレイデオロも出走予定。2頭とも社台&ルメール騎手だけに使い分けるか。ソウルスターリングはスピードの持続力が優れた馬。ジャパンCでキタサンブラックに真っ向勝負を挑んでもらいたい。

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