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競馬サイト「WAKUWAKU競馬道場」(1999年~)の主宰。2002年から笠倉出版「競馬大予言」の「重賞データ1本釣り」を連載中。著書は「重賞を勝つための極意」など。

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キーンランドC レース回顧
2017-08-31 17:18:00
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8月27日(日)に行われたキーンランドCのレース回顧です。

エポワスは後方2番手から直線で馬群に突っ込み、メンバー最速の34.4秒で差し切ってレースを制した。ナックビーナスが逃げて前半3F33.5秒。エポワスは直線入り口で厳しい位置にいたが、ルメール騎手が馬群に突っ込んで持ってきた。調教で馬体が太く映り、実際パドックでも20キロ増で少し太く映った。馬体20キロ増の9歳セン馬が重賞初制覇。やはり今年のスプリント路線はレベルが低いのではないか。ラスト3Fは11.6-11.7-12.2秒でラスト1Fのラップが落ちても差してくる馬がエポワスしかいなかった。今後はスプリンターズSに直行することになりそう。1分7秒前後の高速決着に対応できるかがカギになる。今年の重賞でルメール騎手&藤沢和厩舎のコンビは[4-0-1-2]で複勝率71.4%。

ソルヴェイグは2番手からメンバー4位の35.5秒で抜け出したが、最後にエポワスに差されてクビ差の2着。上がりが35秒台に落ちただけに差されてもおかしくなかったが、外を回った馬がイマイチ伸び切れなかったことに助けられた。今年は6、9、5着と不振が続いていたが、ようやく復調してきた。昨年のスプリンターズS3着馬。今後はスプリンターズSが目標になるが、賞金的に出走できるか微妙なところ。7月以降の重賞で鮫島厩舎は[1-1-1-4]、6番人気以内なら[1-1-1-1]。以前から夏の重賞に強い。ある程度人気になる馬は要注意。

ナックビーナスは前半3F33.5秒で逃げ、メンバー5位タイの35.6秒でまとめて0.1秒差の3着。乗り慣れた横山典騎手がハナを切って持ち味のしぶとさを引き出した。中山芝1200m[1-2-0-0]でオーシャンSで2着がある。中山に近い札幌、時計の掛かる馬場も合っていたのだろう。休み明けで馬体が10キロ増えて少し緩い造りだったが、それでも粘ったようにメンバーレベルの低さに助けられた感もある。賞金、レーティング的にスプリンターズS出走は厳しそうだ。

フミノムーンは後方からメンバー2位の34.9秒で大外から追い込んで0.2秒差の4着。最後に鋭く伸びてきたが、前を捕まえるところまで行かなかった。レースを使いながら少しずつ地力が強化されているが、現時点では重賞では展開が嵌まるか、馬場が渋らないと勝つのは難しそうだ。

モンドキャンノは中団からメンバー3位の35.2秒で伸びて0.4秒差の6着。大外をブン回したため、かなりのコースロスがあった。前に行った馬が2、3着に粘る展開で外を回るロスが大き過ぎたが、伸び切れなかったのは久々のぶんもあるのだろう。ガツンと切れないため、もう少し前で進めた方が良さそうだ。

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