昨日(12/26)、外部の有識者で構成する理研の調査委が「STAP細胞」について報告する会見があり、ネット動画での生中継をずっと見守った。その中味は、
NHKや
毎日や
日経の記事に出ているとおりで、「STAP細胞」の正体がES細胞であった事実が突き止められ、そのことが科学的に詳しく証明されたものである。「STAP細胞」がES細胞である疑惑は、事件が発覚した2月当初から指摘されていた。6月には遠藤高帆によるゲノム解析の結果が
提示され、6/16には小保方ラボの冷凍庫から「ES」とラベルが貼られた容器が箱ごと大量に発見された件がNHKの報道で
暴露され、ほぼ間違いない事実となっていたが、今回の調査報告で確定的なものになった。「STAP細胞」なるものは存在せず、「STAP細胞」と呼んでいたものはES細胞だった。遅きに失した調査と結論だが、報告の検証内容は秀逸で、「STAP細胞」とその「実験」がどのようなものであったか、謎だった事象の科学的内実を白日の下に曝している。理研のサイトに
報告資料があり、そこにPPTの
スライドが載っているが、そのP.7の「理研によるゲノム解析結果」がキーポイントであり、問題の全貌が構造的に解明されて一表の下に総括されている。実に科学的で論理的な分析と証明であり、簡潔で明瞭な表現に唸らされる。科学のレポートはこうでなくてはいけない。これこそが、まさにわれわれが知りたかった終着点であり、「STAP細胞」の科学的真実に他ならない。