流れが「総総分離」の方へ向かっている。現在の政治は、「総総分離」のキーワードを分析軸に置くことで、全体がきわめて明瞭に整理されて立ち現れる。本日(7/15)、武部勤がTBSに、加藤紘一がテレ朝の番組に生出演して、麻生降ろしを訴えていた。両院議員総会を開催するための署名集めを本格的に始動すると言う。武部勤は、総会開催に必要な党所属国会議員の3分の1以上(128名)の署名獲得に自信を示し、署名が集まり始めれば麻生首相は自ら総裁辞任の決断へ追い込まれるだろうと強気の見通しを語っていた。「総総分離」のシナリオで全体が動いていることを、自民党だけでなくマスコミの関係者も薄々承知しながら、演出のために国民には黙して「前段」の芝居を演じているように見える。政治をビジネスにしている者たちが阿吽の呼吸で役割演技し、「自民党の混乱」劇を上演している。その目的は麻生自民党をボロボロのイメージに落とすことであり、逆バネの反発力を溜め、次の新総裁誕生のステージで国民の支持と期待を一気に高揚させることである。期待を圧縮する失望を作っている。モメンタムを仕込んでいる。森政権から小泉政権に変えた8年前の「成功」の再現が策されている。