昨日(3/18)、労働者派遣法の改正問題で大きな動きがあった。連立3党の党首級が集まる基本政策閣僚委員会が開かれ、派遣法改正案の
最終合意がなされたが、社民党と国新党が要求していた「事前面接の解禁」の削除を民主党が受け入れ、今国会で成立する見通しとなった。福島瑞穂と亀井亜紀子のお手柄である。骨抜きの修正案が労政審「要綱」として諮問され、「要綱」に沿った厚労省の改正案が3/12にも閣議決定の寸前だったが、福島瑞穂が土壇場で踏ん張り、亀井静香と連携して3/11に
閣議先送りへと巻き返す。さらに、福島瑞穂が先週末に菅直人に電話して、派遣法改正を討議する閣議前の閣僚委員会を開くよう強力に要請、菅直人が遂に受諾して、厚労省案の無傷での閣議通過は阻止された。朝日(2面)の記事には、福島瑞穂が、要求が受け入れられない場合は、閣議での署名を拒否すると漏らしていたとある。(ネットの隅の自己満足ながら)
叱咤激励の甲斐があった。また、同じ朝日の記事には、「長妻氏は担当閣僚でありながら、菅氏が法案修正で決着させるとは知らされていなかった」とも記述がある。これが政治主導というものだ。棗一郎の「派遣法の抜本改正をめざす共同行動」の
Blogも、「この決定は、『政治主導』で正しい修正を決めたものです。粘り強い運動で、ひとまず大きな前進が実現しました」と喜んでいる。長妻昭と細川律夫の二人には軽蔑の視線を送るのみだが、福島瑞穂と亀井亜紀子の二人は非正規労働者の権利のためによく奮闘した。努力を評価したい。