先週末、雨の中をシンポジウム「
『小沢VS検察』にみる検察と報道のあり方」(2/26)に出かけた。行こうかどうか相当に迷ったが、率直なところ、何も収穫はなかった。話のネタにはなるけれど、それだけの意味しかない。討論にはテーマと構成がなく散漫で、個々のパネリストの話も面白くなく、集まった人数が多かったわりには会場は盛り上がらなかった。文京区民センターの会議室には450人が集まった。当初の予定の2倍の人数で、事前の関心はとても高かったが、主催者である「創」はこのイベントをカネ儲けの動機で企画した印象が強い。無理やり詰め込んで入場料を取っていたし、司会を務めた「創」編集長の篠田博之は、最初からずっと「創」の宣伝口上ばかり並べて時間を潰していた。シンポジウムは18時から始まるはずなのに、待たされた参加者が会議室に入れたのは18時15分で、開場が遅れたのは、客席の椅子を並べていたからだと説明していた。結局、30分遅れでようやく討論会が始まった。思うことは様々ある。主催者の出鱈目さとパネリストの熱意のなさ、そして、ここに来ている人間たちは何なのだろうという不思議な感覚。一般の市民も多いが、いわゆる業界ゴロと言うか、この話題でメシを食っている人間とか、メシにありつこうとしている人間が多く来ている。東京ならではの雰囲気で、私はこの饐えた空気の臭いが昔から苦手だ。自称フリージャーナリストの集団。そういう参加者の素性を知り尽くしていて、業界の馴れ合いを仕切っているような篠田博之の態度。