お言葉ですが。

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ほろほろ鳥が届いたら
2015/11/19 15:53:00
テーマ: 日記
「婦人画報を毎月購読している」という女性がどのくらい周りにいるのか知りません。というか、買ってる女の人いるかな?



今月の特集(の一つ)は「ホームパーティ料理大全2015」(P.90〜)ですが、これがもう、読んでいて、
いったいどうやったらこんな特集になるのだろう?誰が参考にしたり楽しみにしたりしてるのだろう?という内容です。




特集の主旨みたいなものはいいと思うのですね。

《ひと昔までは、ホームパーティというと、
ホストが準備に追われ、当日も料理に
かかりっきりでした。でも、今の時代、ゲストも
イベント感覚で料理に参加、ホストも厨房に籠もらず、
両者が同じタイムラインで食事と会話を楽しむ。
そんなホームパーティが主流になりつつあります。
年末は、ごちそう食材が届く機会が増え、
それがパーティの始まりになることも!
そんな幸福を頭に浮かべながら、すぐに使える
ホームパーティの流儀を、プロフェッショナルに学びます。》





まったくもってその通りですよね。割合年配の方が読者の本ですが、“タイムライン”などという現代的なタームが出てくるのも、どこかお洒落なのかもしれません。
もの凄い高級志向が売りの婦人画報にあって、等身大の料理やおもてなしで参加者も主催者も楽しむパーティの提案というのは、なんだか新鮮に映りました。



で、その安心を次のページからすべて破壊してくれます。気軽なホームパーティの流儀をプロに聞くべく、東京から向かう先は、新潟の県境近くだという長野は野尻湖の別荘。別荘かよ?


《料理家の有元葉子さんは、時間があると東京から長野の別荘まで車を
走らせます。1996年から住むイタリアの家で薪料理の素晴らしさに
目覚め、日本の友人とそのおいしさを一緒に楽しみたいと、2003年
に野尻湖に近い山の上に、見晴らしのよい家を建てました。野尻湖の家
は、なんと半分以上をキッチンが占めるという潔い設計。薪の炎が上が
っても火事にならないよう、カウンターはコンクリートの台に統一し、
換気扇も特別な仕様となっています。》




家の造りの半分がキッチンて(笑)。それって潔いのかな?というか、薪を熱源にした調理法とか説明されても、普通の家庭では再現できないと思うのだけど。
《きょうのメイン料理は火が勝手に仕上げてくれるから》と、熾火を活用してのどぐろや熟成させた牛肉とか焼き出しました。みんな、“熾火”とかわかんのかなあ。燃えさかった薪が落ち着いて、真からぼーっと赤く落ち着いた状態ね。
そのほか、「フェンネル、りんご、ざくろのサラダ」「鶏レバーのペースト」「鯛とブロードのカッペリーニ」「りんごのガナッシュ」などなど、お洒落で美味しそうなのはいいのですが、あまり現実的でない料理のレシピが盛りだくさんとなっていました。




なんだかなあ。





さらに顔をしかめたるなるのは、「ごちそう食材が大量に届いちゃった!どう調理したらいいの?」(P.118〜)です。


たしかに、年末年始に、親しい友人や部下、後輩から心のこもった贈り物が届くことがあって、中には貴重なものが、しかもたくさん届くことというのはあるでしょう。思い返してみると、僕のような交友関係が少ない男でも、例えば北海道の立派な新巻鮭をいただいたことがあり、こういう場合、残さず美味しくいただこうと思うと、何かいいアイディアが欲しいと感じたことも一度や二度ではない気がします。



《年末年始は、ふだん家庭では扱わない、特別な食材が届く時期。そんな食材が届いたら、どう調理すれば失敗なく、
ベストな状態で仲間とごちそうをシェアできるのか?
肉、魚の調理法を熟知したシェフに、コツを教えていただきました》





なるほど。







で、具体的な食材ごとに、「○○が届いたら」というお題で記事が書いてある。










「ほろほろ鳥が届いたら?」(P.124)










届かねーよっ!(怒)





まあ、可能性としてはゼロではないでしょうし、実際ほろほろ鳥が大好物で部長のお歳暮には毎年ほろほろ鳥を用意している、という人もいるかもしれません。だけど、不特定多数の読者への提言として、それはどうなのよと思ってしまうではありませんか。




「熟成肉の塊が届いたら?」(P.118)、3.5センチの厚さに切って、ぐにゃっとするまで温めたのちに、炭火で焼くといいらしい。3.5センチ!厚っ!というか、先述のホームパーティでも気になりましたが、薪とか炭火とか、普通の家庭で普通の「婦人」が使いこなせるのかなあ。そんなおばさんが東京なんかにはどうやらゴロゴロいるらしい。




牛一頭から、2キロくらいしかとれない「シャトーブリアンの塊が届いたら?」(P.122)なども、再度声を大にしてだから届かねーって!と言いたくなります。




ご丁寧に、こうした“お取り寄せ”ギフトを調理して楽しんだあとに「できるだけ簡単にできる締めの一品」(P136)というのがこれまたレシピで紹介してあり、私のような庶民は、仮にシャトーブリアンのローストなんかを食べたら、もう締めには何もいらないだろうと考えるわけですが、《当日は盛り付けだけで済みます。ー「鮨 鈴木」鈴木孝尚》と、ばらちらしが写真付きで掲載されていました。



こはだ、すみいか、ひらめの昆布〆、ゲソ、漬けマグロ、かんぴょう、戻した干し椎茸、穴子、煮蛸、錦糸卵からずわい蟹のほぐし身、数の子をぜいたくに使い、はまぐりやいくら、おぼろを和えた車エビまで使った、お店でもちょっと見たことがないほど豪華なお寿司・・・。







1ミリも簡単じゃねーし(涙)





ぜんたい、いくつになって年収も今の何倍になれば、こうした婦人画報を素直に楽しむーそれが無理なら婦人画報が素直に似合う婦人と交流できるようになるのでしょうか。



















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