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バンドIron Maidenは、全カタログを持っている数少ないフェイバリット・アーティストの1つだけれど、ここ3作は(世間での高評価に相反して)首を傾げる内容だった。プログレッシブ・ロックなテイストは、実はメイデンの大きな魅力でもあるのだが、それは1988年の「第7の予言」アルバムで完成を見せたはずで、あまり“賢そう”なことばかりをやるのはどうかと思うところが、僕にはある。
Iron Maidenといえば、個人的には1992年の「フィア・オブ・ザ・ダーク」アルバムが心に残っている。僕は高校3年生で、それまでずっと“後追い勉強”でメイデンの作品を買ってきた者にとって、初めて“ニュー・アルバムをCDショップで予約して買うメイデン作品”だった。「サムホエア・イン・タイム」(1986年)と、先述の「第7の予言」を立て続けに2作発表した彼らを、僕はもう、このままメタルから離れてどこか孤高の境地に行ってしまうんだろうなあ、となんとなく感じていたので、指先をナイフで切ったら、鋼鉄の血が噴き出してきそうな「メタル魂」に、動揺にも似た感動を覚えたのである。
そして今、「フィア・オブ・ザ・ダーク」からだって20年以上が経った2015年に、Iron Maidenがこんなに挑戦的で、こんなにもアグレッシブで、おまけにめちゃくちゃ分かりやすいメロディとハーモニーを持つアルバムを発表したことに、僕は高校生以来の感動を覚えている。ハード・ロックとかヘヴィ・メタルとか呼ばれる音楽が好きで、本当によかった。
2015年を代表する、ロックの名盤です。ご期待ください。
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