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「正しい恋」に振り回されない
2015/09/09 05:36:00
テーマ: 恋は手打ちうどん
女性のためのアダルトグッズショップ「ラブピースクラブ」の代表をつとめる、北原みのりさんが書いた「アンアンのセックスできれいになれた?」はおもしろい本だ。雑誌「an・an」のセックス特集を丁寧にさかのぼり、現代日本女性のセックス観がどのように変遷してきたのかを刺激的に振り返ってくださっている。





とりわけおもしろいと思ったのは、現代の若い女性たちのセックス観がどんどん保守化しているという指摘。パートナーの男性に嫌われないよう、まるで風俗嬢のような献身的な愛撫を推奨する「an・an」は、かつて女性から性の解放と自由を高らかに謳いあげた雑誌と同じ媒体なのだろうかと見間違うほどだという。また、あたかもビジネスパーソン向けの自己啓発書籍のように、恋愛は○○するのが大切、セックスでは○○なのが重要という「正論」や「正解」を出し過ぎだという指摘も、前々から私自身「an・an」を読みながら気になっていたところだったのもあり、妙に共感してしまった。




先行きがまったく見えない現代で、若い人たちが恋愛も含めた対人関係にどんどん不安になるのも分かる。恋愛相手に気に入られたいといった思いや、恋に安定を求めたいという気持ちから正しい方法を探したいという叫びのような願いも分からぬではない。だが、育ってきた環境や価値観がまったく違う男と女が、肉体的にも精神的にも1つになろうというのが恋愛だとして、そこに具体的な正論や正解といったものがあるのだろうか。




あるはずがない。相手が何を望んでいるのかはっきりわからない。どうしてあげたら良いのか不安だという気持ちから解放される、「正解」のようなものがもしあるとしたら、それはもうすでに恋愛感情では無いと言ってもいいだろう。恋は、どこか不安で苦しい気持ちから離れることは難しく感じる。




誤解を恐れずに記せば、あまり「相手の気持ち」を考えすぎるのは、もう止めにしたらどうだろう?自分勝手になれという話ではない。恋人は、雑誌などメディアで“こうあるべし”という正論や理想像を、果たしてあなたに求めているのだろうか。あなたが大好きだよという、シンプルな気持ち。あなたを抱きしめたい、少しでもいっしょにいたいという思いを、素直に行動へ移すほうがどんなHow to講義より相手の心に届くと知るべきだし、そんな自分の気持ちに素直になるのが、何より不安を取り払う1番の近道かもしれない。




少なからずの男と女が、パートナーはもちろん「世間の目」みたいなものを余りにも気にして恋が窮屈なものになっているのかもしれない。この世に「正しい恋愛」などあるはずもないのに、相手に気に入られ、他人からも「羨ましい」と思われる正しい恋とは?もっと大らかに性の喜びを体験したらいいのに、膣トレーニングに励んでまで男性に認められたいという女性心理は、私にはどう考えても異常に映る。いや、恥ずかしい話として、私自身中年期を迎え自分のセックスに何らかのてこ入れ(?)が必要なのではないかと、流行の本を読んだりしてみた時期があったが、結局相手の目をきちんと見て、コミュニケーションを取りつつ自分が気持ちの良いセックスを、独りよがりにならず探すことが、どれだけ気持ちが高まり合って深い快楽を得られるか、今さらながら気がついたというのもある。



相手は、人から見て正しいあなたが欲しいのではない。素直な気持ちを、自分だけに100%出し合えることができれば、こんな仕合わせな恋も無いのであって、世間一般の「正論」や「正しい恋」に振り回されたら台無しだ。自分の気持ちを、シンプルに出して相手を思い合える恋。世間がどう言おうが、そんな2人は誰にもまして尊い存在になれるだろう。

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