先週(3/5)、湯浅誠から内閣府参与辞任について説明した
文書が公表された。同時に、菅直人が湯浅誠の辞表を受理した件もマスコミの
報道で伝えられた。NHKスペシャルの
放送から5日経ち、ようやく辞任が公式に確定したことになる。NHKの番組が最後に説明していた話、すなわち、菅直人が湯浅誠に対して慰留の説得を続けていて、湯浅誠が2/28時点でも態度を保留していたというナレーションは誤りではなかった。私は、
3/1の記事で、湯浅誠は国民にわかりやすく事情を説明すべきだと主張していたので、この説明文の公表は悪くない。ただ、1/29の辞意伝達から2/28の特集放送まで1か月も時間を要し、その間に菅直人と具体的な折衝があったはずだが、話し合いの中身について何も言及、開示されていない。その点が不十分に感じる。また、辞任の理由について、公表文では「当初予定していた一連の取組みが終了した段階」に至ったからという説明で流し、マスコミ報道にあった「一区切りついたから」の理由づけを踏襲している。しかし、この説明は、昨年末の朝日新聞に載せたインタビューの発言と大きく矛盾する。12/27の朝日3面に顔写真入りで載った記事では、公設派遣村が終わったら参与を辞めるのかと尋ねた記者の質問に対して、政府の中に留まった方が情報が多く入るので参与職を続けると答えていた。言葉が軽い。国民の前で言う言葉がコロコロ変わる。12/27には続けると言いながら、1/6にはNHKのカメラの前で辞めると言っている。