< 2024年3月 > | ||||||
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キリンが「氷結」のCMに成田悠輔を起用し、批判と抗議を受けて降板を決めた騒動が起きた。3/14 にキリンが成田悠輔の出演を発表、そこからX上で不買運動が盛り上がり、3/12 にキリンが広告の取り下げを表明してウェブから削除した。「(成田氏の発言は)過度な表現があると判断しました」と撤回の理由を釈明している。「過度な表現」とは、言うまでもなく、高齢者に対して集団切腹・集団自決を求めた2年前の凶悪で冷酷な暴言を意味する。本人は、冗談ではなく、社会保障や少子高齢化の根本的解決策として、経済学者の立場から高齢者の強制抹殺を政策提言していた。現在でも取り消さずに持論として保っていて、その主張を自己正当化したままの状態にある。その成田悠輔をキリンが商品宣伝のイメージキャラクターとして抜擢しようとしていた。
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購読する元日の能登半島地震の影響か、今年はマスコミが「東日本大震災から13年」の報道に注力しているのが目につく。と言っても、中身は薄く、特に心に残る特集や企画はない。雑駁で平板だ。ジャーナリズムと呼べる掘り下げは提供されていない。基本的に、日本人は13年前の大震災を忘却して行っている。意味を正しく掘り起こすことなく、真摯に整理と総括をせず、あの壮絶な体験を忘れて捨てて行っている。原発についてはあっさり再稼働させ、遂には新増設が見える地点まで来た。地震災害については、政府は救助しないから自己責任で何とかしろという政策が標準化し、能登半島地震でもそれが強力に実践され、ひたすら自助と共助で災害対応という図式に固まっている。自衛隊は救命救助どころか風呂焚きも遺体捜索もやらなくなった。天皇も被災地に行こうとせず、マスコミは物見遊山じみたアリバイ取材に興じる始末だ。
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購読する先月下旬(2/22)、東証株価が34年ぶりに最高値を更新した。34年間越えられなかった壁は、1989年12月末につけた終値の3万8915円で、当時の出来事はよく覚えている。テレビで、銀座で飲んだサラリーマンが、タクシーを捕まえようと歩道で一万円札を振り回している絵が度々登場するが、私もその現場を体験した一人だ。場所は、外堀通りの新橋寄りの位置だろうか。田舎出の一介の若輩の庶民でも、当時過熱する日本経済の繁栄の渦の中にいて、栄耀栄華のおこぼれの切れ端に授かっていた。毎日とても忙しかった。リゲインのCMのように、皆がエネルギッシュにアグレッシブに働いていた。経済規模の拡大は、経済活動の活発さの表れであり、すなわち、末端の労働者にとっては仕事が大量に入ってきて、残業が増えて成果を多く出すことを意味する。残業(月70h)の後に銀座に精力的に繰り出していた。
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購読する2月24日、ウクライナ戦争開始から2年が経った。今から1年3か月前、開戦から9か月後(2022.11.26)、『ウクライナ戦争の結末を大胆予想 - アメリカが手を引いて終わり』の記事を上げたが、予想どおりの進行と展開になっている。当時からすでに ”Ukraine fatigue" の声は欧州と米国で上がっていた。ウクライナへの軍事支援に反対する声は、ドイツ(特に旧東ドイツ)で高く上がり、フランス・イタリア・スペインでもNATOに反対するデモが起きていた。時間が経つほどに「支援反対」の声は大きくなり、特にアメリカで顕著な勢いになり、アメリカの世論調査では「支援反対」が多数の現状になっている。半年後に投票日を迎える大統領選レースでこの問題は大きな争点になっていて、支援反対を訴えるトランプ共和党側に追い風が吹き、支援継続を貫くバイデン民主党側に逆風の要因となっている。
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バックナンバー 2024年02月分 会員登録する日本のGDPがドイツに追い越され、世界第4位に転落した。2年か3年前、急檄な円安の動きが始まった頃、その日が来ることを予測して何処かに警告的に書いた覚えがあるが、書いた場所を忘れて取り出せない。日経の記事にグラフが出ていて、1961年以降のドイツと日本のドルベースGDP値の推移が比較されている。見ると分かるように、1995年頃の日本のGDPは2倍ほど差をつけてドイツより大きかった。まさかドイツに抜き返されるとは思いもよらず、意外で、長く生きているといろいろな経験をするものだと感慨に浸る。
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